監修:福岡大学医学部 皮膚科教授
今福 信一 先生
乾癬性関節炎(関節症性乾癬)
乾癬性関節炎は、乾癬の皮膚症状とともに関節の腫れや痛みを伴い、乾癬の患者さんの10~14%を占めると考えられています1)。
症状
指や踵に炎症を伴う関節の腫れや痛みがあらわれるほか、背中や首が痛むこともあり、重症化すると関節が変形する場合もあります。また、爪症状(はがれる、点状に陥没するなど)がみられることもあります。
関節炎の種類
末梢関節炎
手足の関節に起こる炎症です。
指趾炎
関節を超えて、手足の指1本全体の腫れが特徴です。
付着部炎
アキレス腱や足裏、踵などにみられる炎症で、痛みを伴います。
脊椎炎
無症状または腰痛と思われることもありますが、首や背中に痛みやこわばりがみられることがあります。
- 写真提供:
- 福岡大学医学部 皮膚科教授 今福 信一 先生
- 1)
- Tsuruta N. J Dematol. 2019. 46(3): 193-198.